約 1,209,894 件
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/483.html
ついさっき降りだした雨が、早くも道路を黒く染め尽くそうとしている。 朝の予報は50%。念のために傘を用意してきて正解だったようだ。 それにしても…… 「あのなぁ、この間も何の備えも無しに風邪引いてただろ。すこしは懲りろよ」 なかば濡れ鼠で駆け込んできたお馬鹿に呆れ果て、自然に溜め息も出る。 当の本人はというと、まだ乱れた息を整えつつ、さすがに決まりが悪そうな顔をのぞかせた。 「こんな急に強くなるなんて思わなくってさ。でもほら、あれ。水も滴る」 「ハイハイ、いい女いい女」 さしあたって俺が羽織ってきたウインドブレーカーを渡す。 洒落っけのない、機能一点張りの雨具だが、この際文句は言わせない。 「いいよ別に。アタシもう濡れてんじゃん。一緒に傘に入れてくれるだけでいいって」 「つべこべ言わずに着とけっつーの。解ってないなら教えてやる。加奈子、おまえ制服透けてんだよ…」 「うぇ?」 指摘を受けてやや間の抜けた声をあげ、悠長に視線を下へ―― 「!!!や、ちょ、わたっ」 途端、狼狽もあらわに差し出した雨具を引っ被る。 可哀想なくらい紅潮した加奈子は慌てて辺りを見回した。 「遅いっての。まぁ仕方ない、出るぞ。ウチ寄ってけよ」 席に沈みかけるのを見かね、手を取って店を後にする。 こりゃ今日の買い物は中止だな。 「大体だ。なんで桐乃やあやせ他の友達に頼んで傘に入れてもらうとか、俺を呼ぶとかしなかったし」 雨粒は重くこそないものの、まとわりつくように降りつける。 「だから何度も言わせるなってば。これだけ強くなる前に着けると思ったの」 「はぁ……わからねえな、まったく」 そうまでして傘をささずに雨ん中を走る理由でもあったのかと穿った見方をしたくもなる。 「仕事のときは全然躊躇いなく使い走りにしてたろうが。今となっちゃ俺はマネージャーじゃないけどな。こんな急な雨の日ぐらい、呼ばれれば迎えに行くさ。変な遠慮しやがって」 説教めいた言い方になるが、ちゃんと体を大事にしてほしい。 俺にかまけてて風邪を引くのが続いたりしたら、親御さんに申し訳が立たない。 とにかく早いところ濡れた服を替えさせなきゃな。 加奈子のうなじを伝う雨を拭い、後先考えろよと改めて言い含める。 「あんがと」と礼を言って笑いかける加奈子が、なんだか…妙に、色っぽく見えて。 いかんいかん、何を血迷ってるんだ俺! またエロゲーによくあるようなシチュだなとか、しょうもない思考に身を任せる。 そうやって、寄り添い歩く加奈子を変に意識しちまう自分を棚上げないとならなかった。 「ただいま」 「お邪魔しまーす」 誰も不在だったが習慣的に挨拶をして、転がり込むような勢いで玄関に上がる。 お袋も出払っていた。特に予定は聞いてねーけど俺たち同様この雨で足止めでもくってんのかね。 そんなのはいいとして……雨水を吸った靴を脱ぎ捨て、靴下を丸め、直ちにタオルを調達する。 「ホラ使えよ」 「あ、サンキュ。ちょい待ち」 戻るとちょうど貸していたウインドブレーカーを靴箱脇の雨具かけに掛けようとしていた。 せ、背が足りてねえでやんの…。 四苦八苦する加奈子からそれを奪い、無造作に雨具かけへ。 「無理に紐んところ引っ掛けなくてもいいんだって。こんなんで」 言いつつ、持ってきたタオルに務めを果たさせるべく差し出す。 ようやく濡れた髪や服を拭きはじめた加奈子の様子を眺めていると、何ちゅーか、こう…… 改めて思うわけ。あんまりな格好だなと。 メルルのコスプレだって露出の点では十分にアレだが、濡れ透けってやつは一味も二味も違う。 なにせ発育途上の加奈子がエロく見えるぐらいだ。 一刻も早く家へ連れ帰ろうってあの場の判断は、我ながら的確だった。 「うん?いま何か言った?」 やべ。独り言になってたか 「いや、お前でもそんなあられもない格好してると思ったより目の毒だなぁ、とか」 結構はずかしいセリフ言ってるのが自覚されて、つい苦笑混じりになる。 しかし加奈子からは想定外のリアクションが。 「……何言ってんのか意味がよくわかんない」 嗚呼! なんておばかなこ!! 普段は気にならないんで忘れがちだが、俺の好いた子、来栖加奈子はちょっと頭が弱い。 や、単に語彙が貧弱なだけか? だと思いたいもんだ。 「つまり、そんな微妙にエロい格好で待ち合わせの店に来たのに呆れてたんだよ。今更だが無頓着すぎだろ」 「エロいかな……そっかぁ」 「いや、なんでそこでテレテレすんの。恥じ入るとか悔やむとかないんかいっ」 ニヘラ~っと笑う加奈子。駄目だコイツはやく何とかしないと…。 「だってさ。京介って何かにつけて加奈子のこと色気なしだのチンチクリンだの、こき下ろしてきたじゃん」 「そうだっけか」 なるべく本音がストレートに出ないよう自制してたつもりだが。 「言ってたって。それが今日、ついに。くぅ……ざまぁ見ろって感じ?」 さいですか。 「まぁ俺としちゃ、むやみに今みたいな格好にならないよう気をつけてくれさえすればいいが」 「わかったよ。エロい格好するのは二人きりの時だけな」 何がわかったんだオマエはー!!? どこからそんな超解釈につながった! 全力でツッコミたい衝動と、それに伴う頭痛に襲われる俺。 対して加奈子は上機嫌で、水を吸った制服を絞りながらニヤニヤしていた。 理解に苦しむんだぜ。 こんな短いやり取りでやけに疲れてしまった。 とはいえ当初の課題を放り出すわけにはいかない。 まずは風呂に湯を張る準備だな。あとは―― 「そのままじゃ冷えるだろ。何か着るもん用意するから、タオル巻いて待っとけ」 「はーい」 ぴらぴらと手を振る加奈子を尻目に、さてどうしたもんかと悩みながら階段を上がる。 桐乃の服を貸すのが妥当だろうに、本人もお袋も居ないんじゃな… 俺が手ずから妹の部屋の衣装箪笥を開けて、ってのは正直後が恐ろしい。 となると、この場は俺の部屋着を貸すしかない。サイズが合わないのは我慢してもらおう。 適当に見繕って、急ぎリビングへ入る。 「待たせた、持ってきたぞ。ってなんで既に脱いでるかなお前は……」 「ん~?」 加奈子のやつ、さっき俺の言ったとおり「タオルを巻いて」服を脱いでいる。 正確にはもう靴下まで脱ぐとこか。 普通靴下が先じゃね?とか、あー水着に着替えるときの要領かとか、そんなちゃちな(ry 「はぁ……着替え持ってきてからにしろよ…」 「濡れた服着たまま拭いても気持ち悪ぃの。いいじゃん」 「お前んちなら、それで何の問題もないんだろうがな」 「ここだと問題アリ?」 聞いてくる加奈子が天然なのか調子こいてんのかイマイチ判然としない。 「家の住人が目のやり場に困ってるだろ」 「そんな気にすんなって。大丈夫。下は脱いでないから」 「そりゃ、見ればわかる」 フリル付きかー… 回れ右をして、入って来たときより迅速にリビングを離脱した。 「まったく。そんなに俺に道を踏み外させたいのか、あいつは」 本人の耳に届かないのをいいことに、つい本心を洩らしてしまう。 ブツクサとこぼしつつ浴槽にスポンジを走らせ続ける。 風呂掃除を頼まれるより早くやるのは初めてじゃねーか? 出来るなら、この泡もろともに自分の煩悩もさっぱりと流してしまいたい。切実な願いだ。 多分、加奈子の言動に含むところは無いだろう。俺への挑発だとかは。 自尊心の固まりな我が妹様じゃあるまいし、悪戯心で性的なからかいをするタイプにゃ見えない。 年こそ同じでも子供の無邪気さなんだろう。 そう結論づけて、ようやく落ち着きを取り戻そうとしていた。 「何なら京介も一緒に入る?」 「」 ぉぃ、こいつガチかよ。 風呂が炊けたから入って来るよう奨めると、返ってきたのがこの言葉。 参ったね、どうにも。 「ンなわけいくか。サッサと行けっつの」 「え~、なんで~」 もうヤダこの子…… ここでしょーもない冗談に付き合ってちゃ急いだ意味がない。 「問答無用」 「へ?」 咄嗟に反応できなかった加奈子をひょいと持ち上げ、有無を言わさず脱衣所へ運んでやった。 この間約十秒。 加奈子は状況の変化についてこれてないらしく、二の句が継げないでいる。 「いいか、大分冷えちまってんだろうからシッカリ浸かって温まれよ。湯船で100数えろ。200でもいい。濡らした制服は乾かしとく。上がるときはちゃんと替えの服着て来い。着ないで出てきたらもっかい風呂に放り込むぞ。じゃぁ、ゆっくりしていってね!」 「う、うん…いただきます」 なかなか乾かないな。 洗濯機に入れて脱水までしてやるべきだったか。 でも、ああ言った手前、風呂上がりの加奈子と御対面なんてしたら俺的にアウトだし…… あーでもないこーでもないと散漫になりつつ、時折制服の向きを変えドライヤーで送風する。 と、そこへ、ペタペタと足音が聞こえてきた。加奈子が戻ってきたようだ。 スリッパも用意しとけばよかったな。気付かなかった。うーむ… 「ただいまー」 「おう、おかえり。って言うのかこういう場合」 「ヘン?なら、いいお湯でした。」 「どういたしまして」 ふぃ~と息を吐き、胸元をパタパタとやる加奈子。 おこちゃまめ…… ドライヤーをそこらに置いて冷蔵庫の扉に手をかける。 「何か飲むか。つっても今は牛乳と麦茶しかないけどよ」 「牛乳のがいい」 「ほいきた」 適当なコップに注いで渡すと、加奈子、らっぱ飲み。 豪快なやつ。 いっそ清々しささえ覚えるが、風呂上がりにしては色気を感じさせないな。 さっきのあれは、やはり気の迷いだったんだろう。 ついでなので俺も麦茶を飲むことにした。 「ところでさ」 「んー?」 「京介は風呂入んないの。せっかく沸かしたのに」 「後でいいや。こっちは別に濡れてもないし。それに覗かれても困るしな」 「の、のぞかねーよっ」 ははっ、赤くなってやがる。 俺だってやられっ放しでいるほどお人好しじゃないってこった。 雨は一向に止む気配がうかがえない。 天気予報によると、今日はこのまま夜まで降り続くっぽかった。どこ行ったんだ50%は。 晴れ間がみえたら速攻自転車で送ってってやる心積もりだったが、どうやら望み薄か。 こちらの心配をよそに加奈子は寝転がってくつろいでいる。 まぁ、へたにじゃれられるよりかは全然いいわ。 石鹸のいい匂いが間近でするとかヤバいもん。 「……なー」 いつの間にかこちらを向いていた加奈子がぞんざいに呼びかけてくる。 「ん、どした? 腹でも減ったか?」 「違うし。しかめっ面して、なに考え込んでんだろって」 「そ、そんなにだったか」 「皺よせてたじゃん。こーんな」 言って、むすっとした顔を作って見せた。 コイツのこんな表情はちょっとウケる。 「いや、雨やまねーなって、そんだけさ。おまえ帰るタイミング無くしたら困るだろ」 「特に用事ないし困んないけど」 「って割には、手持ち無沙汰そうにしてんじゃねーの」 何をするでもなく、取りあえずつけてみたテレビを見たり、携帯をいじったり。 これぞ暇スタイルという感ありあり。 「遊べるもんも大して無くて悪ぃとは思ってるが」 かといって、ここでシスカリを出すのは如何なものか。 暇つぶしに適当ではあるかもしれないが……何か違う、不適当な気がする。その選択肢はナシだ。 それから俺たちは。 有り体に言って、ダラダラ時を過ごした。 俺はともかく加奈子はいい加減に退屈になってきたんじゃなかろうか。ばか正直に聞いてみる。 「そうでもねーよ? 気にしすぎ気にしすぎ」 答えてのそのそとこちらへ来ると、何とも自然な動作で寄りかかってきた。 「ん~……」 犬か。お前は。 さすがにド直球で突っ込むのは迷い、でもって、こんな緩いのも悪かないと思えてしまう俺である。 「加奈子、お前さぁ」 「なーにー」 「こう言っちゃなんだが、結構、キャラ違ってきてね?」 「ふぇ……キャラとかいきなり言われても」 それもそうか。 「ホラ、知り合った当初のとんがった印象からすると、こんなベタベタなのとか想像つかねぇし」 「要するに、らしくないってワケ?」 「や、そこまでは……言ってない」 いまも加奈子は俺の腕に体を預けていて、その表情は窺い知れないが。 特に機嫌を損ねた様子でもなく続ける。 「らしいとか、らしくないとか、言えるほど京介が加奈子のこと詳しくもないでしょ。ってね」 もっともだ。 加奈子と個人的に親しくなったのはここ2ヶ月ばかりだし、 それ以前は桐乃やあやせを介してほんの何回か会ったに過ぎない。 あれだけ生意気で小憎たらしく思っていたコイツを、憎からず思えるようにもなった。 こういうケースこそ奇遇ってやつなんだろうな。 「それに、言う通り加奈子のキャラが変わったんならさ。それってアンタのせいじゃん」 「俺のか」 「うん。京介のお陰で、アタシってば、こんなになっちゃった」 俺の正面に回って抱き着いてくる。 ヤバイ、加奈子ヤバイ。マジでヤバイ。 「はふ……幸せ……」 そんな呟きが耳をくすぐり、急激に膨れ上がった照れ臭さに衝き動かされて、つい思ってもない言葉を口にした。 「引っ付いてるだけで幸せとか、安上がりでいいな」 うわ、なに言っちゃってんの俺。台無しだろ色々と。 台詞と裏腹に内心動揺の荒波にぐらついているところ、加奈子がクスリと微笑って言う。 「わかんないよ? そのうち高くつくかもだかんね。今から覚悟しといたら?」 ―――――――――――― ―――――――― ―――― ようやく雨足が弱まり、加奈子を送って帰すことにする。 「結局やまないでやんの。あーあ、買いもの楽しみにしてたのに」 「仕方ないだろ。買いものは明日でも明後日でも付き合ってやるよ」 「ん、あんがと」 「そういやぁ昨夜から随分気にかけてたみたいだが、何がお目当てだったんだ」 「うわ…それ本気で言ってる?」 さっきとは打って変わったジト目で睨めつけられる。 な、なんだよ。具体的に何買いに行くとか聞いてないのにわかるかっての。 俺の心を読み取ったようにわざとらしく嘆息して加奈子が言う。 「ハイハイ、考えてみ? 今日は何の日」 「何の日て、普通の月曜日じゃないのか。なんかあったっけ…」 「曜日はいいから」 「2月の13日――ああ」 「そ、そゆこと」 なるほど。今更ながら納得がいった。これは鈍いと呆れられて当然だ。 「でも明日は仕事の関係で時間食っちゃう予定でさ、今日は降ってほしくなかったなぁ……」 まあまあと、ややブルー入った加奈子を宥めつつ。俺の脳裏にある閃きが走る。 男子たるもの、バレンタインの存在そのものを忘れたりはしないものだ。 乾かしていた制服をバッグに詰めて持ち出せるようにする。 「あれ、ソレまだ乾ききってなかったんだ」 「いや。乾いてるけどな。外は冷えるかもだし、いま着てるパーカーのままで帰った方がいいんじゃないか」 とかなんとか、あくまでさりげなく誘導してみる。 気付いてくれるなよ。悪意はないからな… 「いいの? じゃぁ借りてくわ」 「おー。俺の私服だから好みにあうかはわからんが、着て外歩けないほどダサくはねーだろ」 「ま、ね。ダボついてるのがちょっとみっともないけど、表歩けなくはない」 言って加奈子、袖口から指だけちょいと覗かせた状態で、くるりと綺麗に一回転して見せる。 「へへっ。何かこういうの、恋人っぽい感じじゃね?」 やたら様になっていて、不覚にも一瞬目を奪われた。 そうだな、認めてやれないじゃないが 「こだわりますね」 「そりゃ、こだわってんよ」 軽口を交わしながら玄関へ。 直後、忘れ物を口実に屋内に戻る。ブツを回収、懐に忍ばせて…… 「よし!いっちょう出掛けるとするか」 「なんでそんな気合い入ってるかな」 傘立てに手を伸ばし、親父が持っていかなかったビッグサイズのそれを広げる。 「相合い傘」 「アンタだって十分ベタじゃない」 「喜べ、公然とくっついてられるぞ」 「……うへぇ」 扉をくぐり、加奈子の肩を引き寄せざま、そのフードにサッとブツを潜ませた。 ご存じの通り日本におけるその風習はまだ新しく、製菓会社の陰謀などと揶揄されることもしばしばである。 それはそうと俺は本家のならいに従いたい。 つまり、親愛の情を込めて贈るのに男女の別はなくてもいいだろうと。 こいつが帰宅してどの時点で気付くか、最悪潰したり溶かしたりしてから発覚するかもしれないが。 その時の反応を密かな楽しみに、加奈子と並び歩き出す。
https://w.atwiki.jp/teamsatisfaction0/pages/20.html
ここは鬼柳京介とその愉快仲間たちのAA(アスキーアート)です。どでかいAAを利用して満足するしかねぇ! ・鬼柳京介AA ・鬼柳京介AA2 ・鬼柳京介AA3 ・満足モンスター AA ・チームサティスファクションAA ・鬼柳&遊星AA
https://w.atwiki.jp/saikouon_dokoda/pages/102.html
調査楽曲数 8 あ行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 VIRGIN BEAT mid1C# mid2G ALISON mid1E mid2G ANGEL mid1D# mid2G# か行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 KISS ME mid1C mid2G さ行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 SUMMER GAME mid1E mid2G# SHADOW BOXER mid1G mid2G SQUALL mid1C# mid2F# サビで最高音頻出。 STAY mid1D mid2F STRANGER mid1E hiA た行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 魂を抱いてくれ mid1D# mid2G# mid2G#は1回目のサビ「そっとこすり【落】として」。それ以外ではmid2F#が最高。 DEAR ALGERNON mid1A mid2G ら行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 LOVE GAME mid1G mid2G ROXY mid1C# mid2G サビでmid2G頻出 わ行 タイトル 地低 地高 裏低 裏高 備考 WILD ROMANCE mid1C# mid2G# 関連ページ BOOWY
https://w.atwiki.jp/bongowiki/pages/190.html
【 ALBUM 】 (2) SINGLES (1995/07/19) COLLECTIVE SOULS (1998/06/24) 【 関連アーティスト 】 BOφWY
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/573.html
160 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/13(水) 21 14 20.47 ID BafL/kU30 [3/4] 京介、カメラ持って一緒に出掛けたら、桐乃ばっかり撮るんだろうなw きりりんは「二人で一緒」の写真を撮りたいんで、結局いつもの衝突とすれ違い そんな中撮った数少ない一緒の写真は、桐乃ならず京介までこっそりラミ加工して財布の中に・・・ 164 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/13(水) 21 37 01.24 ID AMJNulGAP [4/6] 160 そこはあえて学生証に挟んで、学校で抜き打ち持ち物検査 そしてクラスメイト全員の前でツーショット写真大公開 赤城「高坂、やっぱりお前……」(生温かい眼差し) 京介「やめろ赤城! そんな目で俺を見るな!」 麻奈実「桐乃ちゃん、きょうちゃんと仲良しさんでうらやましいな~」(期待する目) 京介「麻奈実、悪いがこれ以上は勘弁して……」 麻奈実「ぷんぷん! きょうちゃんのけち」 後日 桐乃「ちょっとあんたここに正座」 京介「な、なんだよいきなり」 桐乃「正座」 京介「……(正座しました)で、なんだよ?」 桐乃「あんた、あたしと撮った写真クラス中に見せびらかしたらしいわね?」 京介「!? ち、違うぞ桐乃! あれは見せびらかしたわけじゃなくてだな!」 桐乃「うっさい! あ、あんたのせいであたし今日散々だったんだからね!? クラスメイトからこれでもかってぐらいにいじられて……!」 京介「う……」 桐乃「そ、そのうえあんたが恋人とか……(///)」 京介「な、なんだって?よく聞こえないんだが……」 桐乃「と、とにかく! この罪は重いわよ! 責任とって貰うかんね!?」 京介「せ、責任って、どうすりゃいいんだよ?」 桐乃「む、ま、まだそれは決めて…! そうだ、今度あたしの買い物に付き合いなさい! 丁度荷物持ちが欲しかったのよね。この際あんたでいいわ。だから今度の休みは明けときなさいよ」 京介「ま、待て。いきなり決めるんじゃねえ!俺にも予定ってもんがだな……」 桐乃「あるの?」 京介「……ありません」 桐乃「ふん。じゃあ決定ね。ちゃんと忘れないようにしなさいよ」 京介「わかったよ……」 桐乃「よろしい。じゃああたし部屋戻るから。ふん♪ふん♪ふん♪」 京介「はあ。やれやれだ……俺も部屋戻ろう」 -------------
https://w.atwiki.jp/y0sh1yuk1/pages/32.html
07-08 プレミアリーグ 順位表 07-08 プレミアリーグ ゴールランキング
https://w.atwiki.jp/dax13579/pages/40.html
唄da 小松二歩{ニホ} 詞rix' 謌麿{ウタマロ} 「 スープレックス破壊神 」 _____________________________♪  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄♪ ちゃんと、デレずに ツンツンして 今回もチョッカイを〜出ァそう〜♪ (イントロ) べェしゃり〜 かけられるゥまで〜 (噪{ベシャ}る) ただ座ァして〜 待つなんて無理ィでしょ〜 誰より〜 巳n{モ。}favore{ファフ"ォ レ} あァいつの惷arzq{ハァrト}も〜 鷲{ワシ} 掴{ヅカ}んで 逃{ノガ}さずキーピン" 今度こそ ノーミスティク Jump! めげずに とっぱらって ラッキーは女神だのみで ドッキドッキ 巳n惷arzq{ハァrト}〃个p'an'个p{up} もぉー止まんないし〜 不意に脇ヾゆるみ出ァす〜 シ"瞬間を〜 ヂャス(just) 見切って〜 Here! かかえ上げb@ck! 本場スープレックス! マジ、破壊神!! そんな 九月一日{ツイタチ}〜 (以下略) 24v09
https://w.atwiki.jp/teamsatisfaction/pages/57.html
【遊戯王5D's】鬼柳京介に満足するスレ【集14仲間】より 519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 14 51 29 ID KE1ehSLhO お前等もしクラッシュタウンもといサティスファクションタウン編が映画化したら観る? 520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 15 44 51 ID 4KvNsuA1O 519 愚問だな 10回ぐらい見た程度じゃ満足できねぇぜ! タイトルは 満☆足☆王~超満足! 時代を越えた満足~ 時代を越えて集まった3人の鬼柳さんが満足町を守る為に絆パワーで最強の敵に挑む 521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 17 07 29 ID CY5/4zHvO 520 トロッコで時をこえるのか 522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 17 16 10 ID dTRAZ2HT0 千年ハーモニカ ハネアプボー Dトロッコ 523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 24 38 ID A5SP9fGo0 サティスファクションタウンをデュエルによって守っている鬼柳京介(きりゅう・きょうすけ)は、世界を破滅させるために未来から来た謎の男・マンゾックスに自分のエースモンスターであるインフェルニティ・ドワーフを奪われる。 鬼柳はタイムスリップし、ナスカの地に封印されし巨人の地縛神の力を使うことができるダークシグナー、鬼柳京介(きりゅう・きょうすけ)のもとにたどり着く。そこで事件の真相を知る鬼柳、その真相とは・・・。 マンゾックスを追い、伝説のチームサティスファクションのリーダー鬼柳京介(きりゅう・きょうすけ)の時代にやってきた鬼柳と鬼柳は鬼柳と出会い、力を合わせて戦うことを誓う。世界を救うために、 そして鬼柳のインフェルニティ・ドワーフを取り戻すために、鬼柳・鬼柳・鬼柳はマンゾックスと壮絶な決闘(デュエル)を繰り広げる! こうか 524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 36 11 ID HR+K2Ph00 もうお前ら大好きw 525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 37 48 ID 4g1r4Sp60 もはやストーリーに違和感がなさすぎて・・・w 526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 40 33 ID IauHOSDwO 鬼柳と鬼柳と鬼柳に吹いたww 527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 43 44 ID 4dAeeHAY0 satシリーズのモンスターか… 528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 18 51 59 ID zztWV6rX0 >鬼柳と鬼柳は鬼柳と出会い、 >鬼柳・鬼柳・鬼柳は 鬼柳がゲシュタルト崩壊した! 529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 19 22 23 ID TwSYyuUp0 マンゾックスで吹いた上に鬼柳さん3連続で吹いたw 530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 19 48 20 ID TTGDetJwO マンゾックスの正体が本気で気になるな… ファッションとか!! 見たいけど、中の人に過労死フラグたつぞ、これww 531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 19 51 16 ID dTRAZ2HT0 遊城十代の新たなるヒーロー E・HERO エコガインダー も登場するぞ! 532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 16 57 ID ymrkSZM20 不満足「一緒に戦ってくれ、俺」 満足「あぁ!満足するしかねぇ!」 ダグナー「ヒャ~ハ~!俺がいれば百人力だぜ!」 533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 18 31 ID UJTs5+3S0 ドラえもんのあの話を思い出すな 534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 30 06 ID A5SP9fGo0 【キャスト】 鬼柳京介:小野友樹 鬼柳京介:小野友樹 鬼柳京介:小野友樹 マンゾックス:????他 ふぅ… 535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 34 28 ID uMRhhtaGO 小野さん頑張りすぎw 536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 51 09 ID 93WSbXW80 【キャスト】 監督:小野友樹 脚本:小野友樹 観客:小野友樹 537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 20 54 48 ID TWSf5+GL0 533 鬼柳A「野郎!不満足にさせてやる!」 鬼柳B「きゃぁ、自分不満足!」 538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 21 39 00 ID Ipx/ds5lO 鬼柳「マンゾックス!でゅ↑エルだぁ!」 鬼柳「お前を倒すことにワクワクしてきたぜ、満足させてくれよ?」 鬼柳「お前を倒して小さいオッサンは返してもらうぞ!」 539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 21 55 39 ID KiSJzoXt0 なんで誰もエースモンスターであるインフェルニティ・ドワーフに突っ込まないんだよw 540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 21 55 41 ID bMOt08QtO 不満足さんがDS鬼柳さんを見たら殴りかかると思うの 541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 21 58 11 ID dU+i30euO もうやだこのスレ大好きwwwww 542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 04 06 ID KE1ehSLhO うん、こっち↓を考えてたらなにこのカオスローグ。 遊戯王ファイブディーズが待望の映画化! あのクラッシュタウン編が完全リメイク! ――俺は、一通の手紙に導かれ、この町にやって来た―― 「忘れちまったぜ…満足なんて言葉…」 「どうしてこんなことに……教えてくれ、鬼柳!何があった!?」 「確かに誤解も解けたし、お前自身俺を救ってくれたさ。……だが、罪の意識が。――俺に残った」 「鬼柳……」 ――そして現れる新たな影、絶望 「1ターンで十分だ」 「さてぃす何たらのアンタを呼び寄せたって訳よ」「ハッハッハ!残念だったなァ、坊主」 「俺は、死んだんだ」 「こんなことでお前に満足されてたまるか!何があろうと……お前を救ってみせる!」 ――一筋の希望の光が今、闇より深い地獄の底に差し込む―― 「バ、馬鹿な……何故立って居やがる……!?」 「一つ教えといてやる……『死神』は、死なねぇ!」 「さぁ、満足させてくれよ?」 映画遊戯王5D’s Satisfaction~俺達の満足はこれからだ!~ 3014年、劇場で満足! 劇場で特別仕様カード「インフェルニティ・ゼロ」「インフェルニティ・デス・ガンマン」「クラッシュ・サティスファクション」をゲットしよう! 543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 07 19 ID cBdZRLX30 536 >観客:小野友樹 待て!俺がそうはさせない 544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 10 01 ID RtUkWlk30 あと1004年頑張って生きよう・・・ 545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 13 44 ID ymrkSZM20 死神はしなねぇ 546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 21 05 ID LidAs9LD0 542 劇場で満足対策カードがもらえるだと・・・ 547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 21 28 ID Q136Kx3m0 リーダーの鬼柳さんだけデッキ浮いてしまうな… マンゾックスは初期手札15枚だと予想。 548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 30 15 ID Ipx/ds5lO リーダーの万魔殿に君臨するダグナーCocapac Apu、それを見て豆腐メンタルが発病する先生…ゴクリ 549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 36 03 ID cBdZRLX30 ハーモニカを吹いて落ち着いてもらおう 550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 53 03 ID 6MqfJDVlP EDは鬼柳京介ハーモニカverで 551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 22 57 38 ID 2Tj/W8n90 更にダグナー鬼柳がハーモニカに合わせて歌います 552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 02 02 ID TWSf5+GL0 満足鬼柳さんはベースギターですね 553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 02 32 ID 93WSbXW80 DS鬼柳「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」 鬼柳町長「インフェルニティ・デス・ドラゴン!」 SA鬼柳「・・・・手札からアジト出してジェネラルデーモン召喚・・・」 554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 17 57 ID 09Q449RJ0 満足融合で一つになるわけか 555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 23 22 ID RtUkWlk30 満足融合-サティスフュージョン 妙に語呂いいな 556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 28 50 ID uz8asQST0 もまえら本当に満足バカですね 557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 32 33 ID HR+K2Ph00 褒め言葉として受け取るよ 558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/28(木) 23 32 55 ID I8gQXEDJ0 満足が俺を放してくれないんだ。 俺は満足を裏切れない、だったら友である、仲間でもあるお前たちと満足ごと満足トークを する。それで満足するしかないじゃないか。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/243.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286349444/607-615 七月末の未明。 夏休みという学生にとっての最大級の休日も、受験生である俺にとっては全く関係ないものであった。 この時期を逃すようなら合格はあり得ないと、皆参考書を片手に意気込むのだ。 はっきり言っちまうと、周りの奴らには良くこんなに蒸し暑い時期にどうしてそこまで張り詰めて勉強できるのかと呆れながら感心している。 そんな他人事のように言っている俺も現在立派な大学受験生なのだが。 とろとろになるぐらいの暑さでぐったりしながら受験勉強に励んでいたある日の夜、俺の携帯電話の着信が鳴った。 確認すると、沙織からだった。 「もしもし」 「あ、京介氏でござるか! どうもお久しぶりです!」 「よう、元気にしていたか?」 「はい、お陰様で私は元気にやっておりますぞ」 電話に出たのはいつものござる口調の沙織からだった。 確かに桐乃や黒猫たちと遊んでいる時の様な声の高さからして悪くないみたいだ。 以前沙織からとある相談を受けてからしばらく経つから心配していたが元気そうで何よりだ。 「京介氏こそ受験勉強ははかどっていますかな? こんなに暑くてはシャーペンを持つのも億劫にはなりませんか?」 「本当その通りだ。今すぐにでもこの身を投げてプールにでも入りたい気分だよ」 「ふふふ、そんな京介氏に朗報ですぞ。今月末に大イベントを開催しようと思いましてな」 「お、また桐乃と黒猫となにか計画しているのか?」 「いえいえ、今回はSNSのイベントではありません。私自身が身内とやろうと思って主催するオフ会です。もちろんきりりん氏や黒猫氏にもこれから教える予定です」 「へぇ。で、なにをやるんだ? やっぱり海や山でキャンプとかバーベキューでもやるのか?」 「さすが京介氏鋭いですな。そうです、ここから少し遠いですが山間部へと赴いてキャンプ場で二泊三日のアウトドアを満喫しようというわけなのです」 「はは、また面白い事をするな。しかしまたなんでそんな大事な事を桐乃や黒猫の前に先に俺に言うんだ?」 「ええと……実は京介氏に頼みたい事がございまして」 「まあいいんだが、内容によるな」 俺は一応受験生だし、引き受ける内容がえらく難しかったりすると勉強にも大きな影響が出てくるからな。 沙織には悪いがあまり面倒な事は引き受けられないのが現状だ。 「いや、そこまで面倒ではありません。ですが、ちょっとした問題がありまして」 「なんだ? とりあえずどんなことなのか言ってみろよ? 話はそこからだろ?」 「……わかりました。実は……」 … … … … 「……ということでして、これを京介氏に」 「すまん、切る」 「ちょっと待ってください! そのような反応をされる事は重々承知しておりました! ですがもう少しだけお話を!」 「切るのは冗談だ、悪かったよ。しかしだな、沙織よ」 「?」 「何で……『俺たちと面識のない奴』限定で誘う必要があるんだ? 別に俺たち四人だけでも十分楽しめるじゃないか?」 「えっと、こ、これには深い訳がありまして」 「つーかこの事を桐乃や黒猫に言ってもはいそうですかってすんなり受け入れるとは思えないぞ? 桐乃はともかく、黒猫なんか断固拒否しそうだぞ」 「そ、その事は既に考えました。もし私たち以外、オタクとはかけ離れた『一般人』まで誘うとなると、嫌でもそういう人たちと対面して交流しなければならない。 私も恐いですが、京介氏が仰る通り黒猫氏が一番拒否を示すでしょう。……正直凄く悩みました。しかしこのまま逃げてばかりではいつまでも進歩できないと思ったのです。 私は……それを、このイベントで乗り越える足枷としたいのです」 「沙織……」 そうか、そうだよな。桐乃や黒猫に言えなかった事をわざわざ役に立つか分からない俺に相談したんだもんな。 沙織の意思を無視してしまったら、それこそこいつの勇気や努力を摘んでしまうかもしれない。 「分かった。俺の知り合いをできる限り集めるからそれでいいか?」 「京介氏……。どうも、ありがとうございます! あの……私のためにここまでしてもらって」 「いいってことよ。こんなこといつものことだろ? 桐乃なんて唐突にそれこそ脅迫するような勢いで人生相談された時があってそんときは大変だったんだぜ?」 「ぁ……そうでござるか」 ん? 俺なんか変なこと言ったか? 沙織の声が暗くなったような気がしたが以前の事は極力話さない方がいいのだろうか? ここは少し話を戻してみるか。 「そういえば人数を集めるとして、いつ頃までにやっとけばいいんだ? そっちだって準備するべきことがあるはずだからそんなに長く待てないよな?」 「そうですね。こちらの準備はそこまで時間はかからないので、できれば一週間以内に集めて頂けないでしょうか?」 「一週間以内だな? 分かった、できる限り早く集めとくから任せとけ」 「繰り返しますが本当にありがとうございます。いつもいつもご迷惑をお掛けして本当に」 「だーかーら、何度も言ってるだろ? 友達なら当たり前のことだって」 「……そうでございましたね。すいません、これから用事があるのでこれで失礼しますね」 「お、おぉ」 それでは、と一言言ってプツッと電話が切れた。 何故か今の言葉だけはいつものござる口調ではなく、お嬢様口調になっていた気がした。 そしてやはり少し暗い印象を受けた。 やっぱり俺、また変な事でも言ったかな? 桐乃のことを話した後に暗くなったのは覚えているがそれは笑うかと思って話題にしたんだが逆効果だったか? それとも沙織から相談を受けたのは最近のことだから、まだまだ現在進行中で自信を持つには日を要するのだろうか。 ……くそ、わかんねぇ。 とにもかくにも乗っかった船だ。やるからにはできるだけ多く集めた方が良いだろうな。 正直なところ受験勉強と暑さが相まってあまり乗り気ではないが今更やっぱり無理でした~なんて言えないよな。 さて、誰から攻めていこうか。と考えてみたものの、最初に誘う相手は既に頭の中に入っていた。 まあ……あいつらしかいねぇよな。同類的な意味で。 一方その頃。 早く切りたいという気持ちを抑えて静かに電話を切った。 軽く深呼吸をして椅子にもたれながら天井をぼーっと眺め先程の事を振り返る。 嫉妬してしまった。きりりん氏に。京介氏の実の妹なのに。 京介氏がとても嬉しそうに彼女の事を話しているのを想像すると、本来ならば仲が良い兄妹だなあという風な笑い話になるはずなのだが 彼女の京介氏に対する感情は並みの兄妹のものではないことはお二人方と接してきて気がついていた。 いや、もしかするとそれ以上の……考えたくない。考えたくもない。 もう寝よう。今まで感じた嫌なものを抑え込むようにベットで丸くなりがら目を閉じた。 眠ることによって少しでもこの感情が減ってくれればいいと願いながら。 次の日学校にて。 というわけで今日は学校で受験生専用の補習を終え、現在ゲー研部室なうだ。 分かっているだろうがここはゲーム制作を目的とした部活なのだが、れっきとしたオタクの奴らの集まりだ。 その証拠に新作のエロゲやアニメのDVD、漫画などがあちこちに散乱していた……はずなのだが 今年入部してきたお節介好きなとある一年女子によって、今は綺麗に整理整頓されている。 ちなみにその一年女子はいつかの俺たちの策略にはまり、腐女子という他人に知られざるべき属性を自ら暴露してしまったために ゲー研の一人の男子部員に深い傷を負わせてしまった経験があるのだが、本人はむしろ以前よりも開放的になったみたいだ。 ……その男子部員はその後どうなったかって? 彼のことを心配するなら頼むから放っておいてくれ。 と、部室に入ると黒猫が何やらノートに書き込んでいる様子が目に映った。 「よう」 「あら先輩、こんにちは」 色っぽさのある笑顔で挨拶し、すぐさま目の前の作業に入った。 黒猫には悪いが、今やっている作業は一旦止めてもらい昨日の沙織の話をさせてもらおう。 「作業中悪い。昨日沙織から何か話しかけられなかったか?」 「ああ聞いたわ。確か大勢で集まってキャンプをしようだとかなんとか」 「そうだ、それなら話は早いな。お前も暇だったら是非参加を……おい、黒猫?」 黒猫のペンを握っている手がぷるぷると震えていた。それどころか手、足と体全体に広がっていき大量の汗が滴り落ちていた。 ……この様子だと沙織と話している時も同じ反応をしたみたいだな。 「せ、先輩は人をど、どのくらい集めるつもりなのかしら?」 「うーん、とりあえず知り合いだけを集めるつもりでいるから十人程度だな」 「じ、十人!? あ、あの本当に私たちだけじゃ……駄目なのですか?」 今にも泣き出しそうな顔で問いかける黒猫。 やはり以前の沙織と同様に、俺たち以外の人との交流を極端に嫌がっているみたいだ。 「ああ、いつものように桐乃と俺、それに沙織と黒猫のメンツだけでも楽しいだろうな。 ……しかしだな、俺たち以外の奴らと交流したらもっと楽しくなるかもしれないだろ?」 「それはそうですけど……」 「それに沙織が何でこの企画を考えたのか分かるか? 多分お前と同じ心境だろうけどそういう自分が嫌で克服したいだそうだ。 ……俺は沙織が頼ってくれたことは嬉しいし、何より前向きになっている姿を応援してあげたいんだよ」 「むぅ……」 黒猫は俯きながら何か小言のようなものを漏らしていたが、何と言っているのかは残念ながら聞き取れなかった。 潤んだ瞳で顔をあげた黒猫は弱々しくもはっきりとした口調で発した。 「わ、わかりました。考えておきます」 「ありがとよ、頼んだぞ」 やっぱり昨日沙織から連絡がきたときに断ったんだろうか。それが事実なら、黒猫なら十中八九そうするとは思っていたが 予想以上に泣きべそをかくくらいに拒否反応を示したことにこれで本当に良かったのかと胸が痛くなってきた。 だって、今俺が黒猫にした事は説得しているようにも見えるが相手に無理矢理自分の価値観を押し付けている状況にも見えなくはないだろう。 俺のした事って、本当にこれで良かったの? と不安に駆られている最中に突然訪問者が現れた。
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/177.html
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 13 18.35 ID 7gETv3M/0 黒猫「……何ですって?」 京介「いや、だから名前で呼んでいいかって聞いてるんだが」 黒猫「急に何を言い出すかと思えば……くだらない」 京介「くだらなくはねえと思うぞ」 黒猫「黒猫とう名こそが私の“真名”よ」 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 15 50.70 ID 7gETv3M/0 京介「……それに関しちゃ理解はしてるつもりなんだがなぁ」 黒猫「そう。なら、今まで通り黒猫と呼んで頂戴」 京介「いやな? 例えば、学校であった時だ」 黒猫「それがどうしたというの」 京介「いや……一般の方々の前で“黒猫”って呼ぶのはさすがに、なぁ」 黒猫「……」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 18 55.85 ID 7gETv3M/0 黒猫「……っふ、何を言い出すかと思えば」 京介「なっ、良いだろ?」 黒猫「他人が私の事をどう思おうと、私は気にならないわね」 京介「別にお前のことだけを言ってるんじゃねえっての」 京介「あのな、後輩のことを“黒猫”って呼ぶ先輩ってどう思われる?」 黒猫「間違いなく、痛い人間だと思われるでしょうね」 京介「わかってんのかよ!」 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 21 52.94 ID 7gETv3M/0 黒猫「あら、その程度の事象は“眼”を使わなくても簡単に予測出来るわ」 京介「だったら良いだろ? 頼む!」 黒猫「フッ、そこまでお願いされたら仕方無いわね」 京介「! よし、これで一安心d」 黒猫「断固拒否するわ。絶対に厭」 京介「……くっ! こいつ、面白がってやがるな……!?」 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 25 43.96 ID 7gETv3M/0 黒猫「先輩、人に物を頼む時にはどうすれば良いのかしらね?」 京介「……交換条件、ってわけか」 黒猫「ええ。夜の眷属に願い事をするのには、代償が必要なのよ」 京介「……チッ、しゃあねえな。その条件ってのは何なんだ?」 黒猫「そうね……まずは、跪いて足を舐めて貰おうかしら」 京介「名前で呼ぶだけでそんな屈辱的な真似をしなきゃならんのか!?」 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 30 12.67 ID 7gETv3M/0 黒猫「クックッ、冗談に決まってるじゃない」 京介「俺にはマジに聞こえたよ」 黒猫「そうね……それじゃあ――」 京介「……」 黒猫「……っか、帰り道は私を“守護”してもらおうかしら」 京介「ん? 一緒に帰ろう、ってことか?」 黒猫「……」 黒猫「ば、莫迦ね。勘違いしないで頂戴」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 34 10.61 ID 7gETv3M/0 京介「勘違いも何も……」 黒猫「黙りなさい。そして、聞きなさい」 京介「……」 黒猫「近頃、堕ちた魂の気配が濃密に感じられるようになってきたの」 京介「はぁ、そうすか」 黒猫「これは戦斗の兆し。それに備えるため、私は“力”を蓄えておかなければならないわ」 京介「……なあ、その話長くなりそうか?」 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 37 20.56 ID 7gETv3M/0 黒猫「そのためには、日常に割いている“能力”も制限しておく必要がある」 京介「……だから、俺に一緒に帰れと?」 黒猫「先輩にしては察しがいいわね」 京介「なんだかバカにされた気がするが……まあ、そんくらいなら良いぞ」 黒猫「ほ、本当に……? 偽りだったら、地獄の業火が……」 京介「こんなことで嘘ついてどうするよ」 黒猫「……そ、そう。なら、良いのだけど」 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 41 15.89 ID 7gETv3M/0 京介「部活が終わってからじゃ日も落ちてるしな」 黒猫「ええ。その時間帯こそ、妖が活動的になるわね」 京介「妖云々は知らんが、変質者が出ないとも限らないしな」 黒猫「……そ、そんな輩を恐れる私ではないわ」 京介「そうかい。ま、可愛い後輩の頼みとあっちゃ仕方無い」 黒猫「何を言っているの。頼みごとをしてきたのは先輩でしょう?」 京介「へーへー、そうでしたね」 黒猫「……」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 44 30.18 ID 7gETv3M/0 京介「そんじゃ、もう名前で呼んでも良いんだな?」 黒猫「何を言っているの」 京介「はい?」 黒猫「私は条件が一つだとは言ってないわ」 京介「んなっ!? それ、ズルくねえか!?」 黒猫「フッ、それが“私と取引する”ということよ、人間」 京介「いや、お前も人間だから」 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 47 29.32 ID 7gETv3M/0 京介「……で、もう一つの条件ってのは?」 黒猫「そうね……何がいいかしら?」 京介「俺に聞くな。っつうか、出来るだけ簡単なのにしてくれよな」 黒猫「あら、どうして?」 京介「どうしても何も、無茶苦茶言われてもどうしようもねーからだよ」 黒猫「そうね。なら――」 京介「あとな、さすがに条件は二つにしてくれよ」 黒猫「……ふん。人間にしては随分と知恵が回るじゃない」 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 51 28.14 ID 7gETv3M/0 黒猫「さっきの、私を“守護”するという条件は、 ベルフェゴールに妨害される恐れがあるから……」 京介「お前、自然に麻奈美のことをベルフェゴールって呼ぶなよ」 黒猫「――決めたわ」 京介「……もう一つの条件ってのは?」 黒猫「……」 京介「? なんで顔が赤くなるんだ?」 黒猫「……き、気のせいよ」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 21 55 45.89 ID 7gETv3M/0 京介「まあ、いいから条件ってのを言ってくれ」 黒猫「え、ええ」 黒猫「……スーッ……ハーッ……」 京介「……深呼吸しなきゃ言えないような条件って何だよ」 黒猫「――先輩」 京介「――おう」 黒猫「私の頭を――撫でなさい」 京介「……おう?」 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 02 49.25 ID 7gETv3M/0 京介「頭を撫でろって、お前……」 黒猫「勘違いしないで頂戴」 黒猫「夜の眷属は、獣としての姿をとらなければならないの」 黒猫「その姿を晒さないようにするには、かなりの闇の力を必要とするわ」 黒猫「だから、人の姿を維持しつつ力を蓄えるには他者から得るしかない」 黒猫「本当なら色々と手順が必要だけど、私の“力”で先輩の手から吸収するわ」 京介「えっと……つまり、頭を撫でろってことだよな?」 黒猫「……そ、そうよ。悪い?」 京介「……」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 05 54.02 ID 7gETv3M/0 京介「……あー」 黒猫「……フッ、やはり人間風情には荷が重すぎたかs」 京介「まー、その位ならいいぜ」 黒猫「っ!? そ、そう……なら、良いのよ」 京介「それじゃ、撫でるぞ」 黒猫「っ……!」 京介「なんで固まるんだ」 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 10 22.78 ID 7gETv3M/0 黒猫「……じゅ、術式を展開しているだけよ」 京介「そ、そんなに緊張されるとこっちも緊張するんだが」 黒猫「き、緊張? 誰に対してものを言っているのかしら」 京介「ま、まあいいや」 黒猫「そっ、そうね」 京介「それじゃ……撫でるからな?」 黒猫「そっ、そうね」 京介「……」 ナデナデ… 黒猫「くっ……!///」 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 14 40.26 ID 7gETv3M/0 なでなで… 黒猫「……///」 京介「……黒猫っつうか、借りてきた猫みたいに大人しいな」 なでなで… 黒猫「む、無駄口を叩かないで頂戴……!」 京介「わかったよ」 なでなで… 黒猫「……」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 16 37.83 ID 7gETv3M/0 京介「……」 なでなで… 黒猫「……」 京介「……あー、もういいか?」 なでなで… 黒猫「……」 京介「……まだか」 なでなで… 黒猫「……」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 18 54.31 ID 7gETv3M/0 京介「……」 なでなで… 黒猫「……」 京介「……」 京介(……しっかし、コイツ本当に猫みたいだな) 京介(さっきまで緊張してたってのに、 頭を撫でられてるだけでリラックスして目を細めてるし) 京介(信じられるか? “あの”黒猫がだぜ?) 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 21 07.76 ID 7gETv3M/0 なでなで… 黒猫「……」 京介「……」 京介(ここまで猫っぽいと、色々やってみたくなるな) 京介(例えば――喉をごろごろしたりとかは……どうだ?) さわっ 黒猫「っ!?」 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 23 40.77 ID 7gETv3M/0 京介(驚いたみたいだが、まだ目はつぶったままか) 黒猫「……!」 京介「……」 京介(コレ、いけるんじゃね?) 京介「……」 さわさわっ 黒猫「んっ……ふふっ……」 京介「……」 京介(――ヤバい。超かわいいんですケド、こいつ) 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 26 04.02 ID 7gETv3M/0 京介「……」 なでなで… 黒猫「ん……」 京介「……」 さわさわっ 黒猫「……ん~っ……」 京介「……」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 30 53.68 ID 7gETv3M/0 京介(……っつーか、今の状況ってどうなんだ) 京介(――桐乃が帰ってくるまで黒猫は俺の部屋で待つって言った) 京介(――だから当然、桐乃はいない) 京介(――それに、親父もお袋も出かけてていねえ) 京介(……――つまり、二人っきりってこった) 京介(二人っきりで、ベッドの上で頭を撫でたり喉をごろごろしたり?) 京介(ああ、チクショウ! エロゲにはこんなトリッキーなイベント無かったぞ!) 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 34 17.57 ID 7gETv3M/0 京介「……」 なでなで… 黒猫「……ん」 京介(こいつって、やっぱりかなり可愛いよな) 京介(色は白いし、睫毛も長いし、年下なのに美人って感じだ) 京介「……」 京介(……って、何を考えてんだ俺は!) 京介(ここで何か変な事したら、からかわれるのがオチじゃねーか!) 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 37 57.23 ID 7gETv3M/0 京介「……」 なでなで… 黒猫「……ん~っ」フニャッ 京介(ああ、駄目だ。この表情は反則的なもんがある) 京介(これ以上は……やめといたほうがいいな) 京介「……なあ、そろそろいいだろ?」 なでなで…… 黒猫「ん~?……んふふ……」 京介「……答えになってねえ」 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 41 27.71 ID 7gETv3M/0 京介「も、もうやめるからな!?」 黒猫「……あっ」ショボン 京介「っぐっ……!」 …なでなで… 黒猫「ん~っ」 京介「……」 京介「……俺、なんかもう駄目かもしんねぇ」 ―トタトタトタッ 京介・黒猫「!?」 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 45 13.83 ID 7gETv3M/0 京介「きっ、桐乃が帰ってきたぞ!」ヒソヒソッ 黒猫「あ……わ……!?」 京介「パニくりすぎだろ!」ヒソヒソッ 黒猫「ど、どうすれば……!?」 京介「何もしなきゃいいだけだろ!」ヒソヒソッ ガチャッ! 黒猫「ひいっ!?」 京介「うわバカ、押すな――」 …ドシンッ! 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 50 17.06 ID 7gETv3M/0 京介「……いつつつつ……!」 黒猫「……あぅ」 桐乃「……あ、ああ、アンタら……何やって……!?」 京介「お、おぉ。お前が帰ってくるまで――って……」 黒猫「――っ!?」 京介「と、とりあえずどいてくれないか?」 黒猫「む、無理……! 腰……抜け……!」 京介「驚きすぎだろ!」 桐乃「……」 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 22 55 14.67 ID 7gETv3M/0 桐乃「腰が抜けるようなことを……!?」 京介「いや、それは今お前が驚かせたからであってだな!?」 黒猫「そ、そうよ……!」ワタワタ 京介「おいコラ! 変なトコ触らな……ひょうっ!?」ビクンッ! 黒猫「ご、誤解よ……!」ワタワタ 京介「おほうっ!?」ビクンッ! 黒猫「~~~っ!?」 桐乃「こ、この……」 桐乃「変態共があああアアアアアアアアアアァァァッ!」 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 23 00 01.60 ID 7gETv3M/0 ・ ・ ・ 京介「――というわけで、何もなかったんだって」 桐乃「ホントにぃ? チョーあやしいんだケド……」 黒猫「本当よ。私と、こんないやらしいオスがどうにかなるわけがないわ」 桐乃「散々人をビッチよばわりしておいてさぁ、押し倒すとかありえなくな~い?」 黒猫「……っふ、私を怒らせたら大変なことになるわよ?」 桐乃「邪気眼乙」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 23 06 28.97 ID 7gETv3M/0 桐乃「……まあいいや。とにかく、あたしの部屋行くわよ」 黒猫「そうね」 京介「――あっ、ちょっと待ってくれ」 桐乃「何? まさかとは思うけど、一緒に来るつもり? キモいからやめてよね」 京介「ちげえっつの。なぁ」 黒猫「? 何かしら」 京介「桐乃達の前じゃ、“瑠璃”じゃなく“黒猫”って呼んだ方が良いのか?」 黒猫「っ!? 莫迦、それじゃまるで――」 桐乃「――あんた達、やっぱりエロい事してたんでしょ!?」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 23 12 08.56 ID 7gETv3M/0 京介「あ、いや、これはだな……」 桐乃「る、ルリルリって呼ぶぅ……!?」 京介「ルリルリじゃねえって! 瑠璃だ、瑠璃!」 黒猫「人を少し前の萌キャラクターのように呼ばないで頂戴!」 京介「とにかくだな、何もなかったっつーの!」 桐乃「……」 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 23 15 20.94 ID 7gETv3M/0 桐乃「……フン!」 …バタンッ! 京介・黒猫「……」 京介「……と、とりあえず……どう呼べば良い?」 黒猫「……好きにしなさい。こうなってしまっては、どちらでも変わらないわ」 京介「……そうだな」 京介・黒猫「……」 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/12(木) 23 21 05.50 ID 7gETv3M/0 黒猫「……今日はもう帰るわ」 京介「そう、だな。あの様子じゃ遊ぶどころじゃねーだろうし」 黒猫「……明日、なのだけど」 京介「一緒に帰るってやつだろ? わかってるって――瑠璃」 黒猫「っ!……///」 黒猫「……フッ、頭を撫でるのも忘れないで頂戴」 京介「ああ、勿論だ」 京介「……」 京介「――って、頭を撫でるのも続けなきゃいけねえのか!?」 黒猫「……それが契約という名の“呪い”よ……///」 おわり